違うパルスを刻み始めた。

僕の心臓は心筋梗塞という形で一度止まりかけた。

心臓はあるパルスを刻んでいると聞いた事がある。

それは物凄いバリヤみたいなもので僕の心臓は守られていた。

それは解かれ、弱々しく頼りない鼓動で僕は今生かされている。

この頼りない鼓動でないと
気が付かない繊細な波動があるのだろう。

いずれにせよ、生かされていることには変わりはない。

僕はタンポポの綿の花の様に
ちょっとしたことで風に吹かれて散ってしまう存在だ。

それを弱いとは思わない。

その自然の自由無碍さに
ひどく感動している。

変化出来る繊細な自分を嬉しく思う。