全てを見直す機会

僕は心筋梗塞という心臓疾患という重病人というレッテルを貼られ、今まで飲んだことのない大量の薬を飲まされ、血圧が高くなるという理由から、塩分を控えろと言われて、体重管理や脂質を増やしてはならないと、食事管理をしろと言われている。

僕は前から肉が好きではないし、野菜中心の食生活だ。

更に今退院しても、それほど病人との自覚もない。

ただ、たまに心臓辺りにドーンとした圧力を感じることがあるし、頭がクラクラする時もある。

だから、全く病人じゃないと
否定する事も出来ない。

病院食で薄味も慣れたし、
ほとんど味付けなどしなくて本来の素材そのものの味を楽しめばいいと思えるようにもなってきている。

あとは量の問題だ。
ちょっと足りない感じがする食事の量は、ボクサーの減量に似ている。

とにかく胃を小さくしないとならないから、馴染む迄はかなりの期間、もうちょっと食べたいという気持ちと闘わないとならない。

7kg体重が減ったのだが、理想まではあと5kg減らさないとならない。

女性が食べる食事の量の8割にして、薄い味付けで一月頑張ってみよう。

それで例えば3kg減ったなら、そこを今度はキープ出来るように慣れよう。

おそらくその頃は、薄味の食事が普通になり、豆腐の味はメーカーでこんなに違うんだという気付きが面白いくらいあるんだと思えるのかもしれない。

素材の味を無意識に食べていた頃とはかけ離れて、もっと繊細な味覚も戻ってくるのだろう。

医者は何と言うかわからないが、それが慣れた頃は、もう薬など僕は要らないだろうと思っている。

油が悪い事を意識して、マヨネーズやドレッシングを冷蔵庫から捨てて、果汁と酢を使ってサラダを食べたり、海藻を多く摂ったりして、食べ方を変える楽しみを知ろう。

パンの食べ方もバターやマーガリンというものから足を洗おう。

そんな食べ方を変える楽しみを知って生き証人になってみせると誓う自分を励ましているに過ぎないのだが。

でも料理そのものにも興味が湧いてくる。

キャンプをする時も、更にシンプルな調理スタイルになる。

生活をシンプルにする為に、全てを見直すことを始めてみようと思う。

会話もシンプルに。

思考もシンプルに。

部屋の荷物もシンプルに。

全てをシンプルに。

本当に必要な物など、それほど無いって事を教えられている気がする。